第13項

プライベート・ジョーク (2007)

二十世紀初頭の古き佳き時代
自由主義教育を掲げる学生寮で
未来の芸術家たちが暮らしていた。

ルイス・ブニュエル、映画作家。
ガルシア・ロルカ、詩人。
サルバドール・ダリ、画家。

湯水の様に消費される食事と時間と芸術論。
若さ故に才能を持て余しながらも
破天荒な共同生活は続いてゆく。

ある日、学生寮主催の講演会が開かれる。
彼等の前に二人の男が現れた。

アルバート・アインシュタイン、物理学者。
パブロ・ピカソ、画家。

五人の男が一堂に介した奇跡の様な瞬間に
悪夢の様な物語が幕を開ける。

創造は暗黒の地獄。世界は残酷な秩序。

芸術と学問に正面から闘いを挑んだ男たちが織りなす
見るもおぞましい魂の競餐。

プライベート・ジョーク。身内の戯れ。

作・演出 野木萌葱

出演
植村宏司 井内勇希 澤村一博 野口雄介 十枝大介

劇場 新宿サンモールスタジオ

日程 2007年3月1日(木)~3月4日(日) 6ステージ